根付は手のひらサイズの小さな材料から彫刻するため失敗は許されません。
そのため根付彫刻製作は非常に手間と洗練された高い技術が必要とされています。
また象牙に関しては黄楊よりも堅い為、一流の根付師にいたっては彫刻刀も1本1本手作りでオリジナルの道具を使用しています。
ここでは、なかなか見る機会がない根付の製作工程を実際の写真と根付師の解説を交えてご紹介します。
 | ◆象牙根付製作工程[１] 象牙材はこれから作る図に合う材料を選ぶ。 又は大きい材料から切断したり、カットした材料の形を見てそれから図を考えたりします。 |
 | ◆象牙根付製作工程[２] 大雑把な形に削り取る。 |
 | ◆象牙根付製作工程[３] 全体を見ながら頭の大きさを決める。 |
 | ◆象牙根付製作工程[４] 更に各部分の位置取りを全体を見ながら決める。 |
 | ◆象牙根付製作工程[５] 細部を決定していく。 |
 | ◆象牙根付製作工程[６] 小刀で削り次の工程へ。 |
 | ◆象牙根付製作工程[７] 紅木を埋めこむ。 |
 | ◆象牙根付製作工程[８] １８金線を打ちこんだり、手に亀甲で持物を作る。 |
 | ◆象牙根付製作工程[９] 黒目を入れる。 |
 | ◆象牙根付製作工程[１０] 裏側も同時に作業を進めていく。 紐穴も開けておく。 |
 | ◆象牙根付製作工程[１１] トクサやブラシを使用して磨き、その後常温の矢車液にひと潜りさせ、陰影と立体感を出す。 |
 | ◆象牙根付製作工程[１２] 模様を彫り矢車液を塗り、薄墨をその上に塗り軽く拭き取る。 そして最終的に艶出しをする。 |
 | ◆象牙根付製作工程[１３] 完成品の裏側。 |
 | ◆象牙根付製作工程[１４] 完成品の顔のアップ。 |
